この記事では、切り抜き動画を作ってみたい方にその作り方やコツなどをお伝えします。
まずは著作権について押さえよう
この記事では、切り抜きを容認または黙認しているクリエイターの動画を切り抜きすることを目的とした作り方をお伝えしています。
基本的に他人の動画を加工・改変することはNGですが、著作者側にもメリットのある動画作りを意識することが大切です。
切り抜き動画が広まった経緯や著作権についてより詳しく確認しておきたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。めっちゃ頑張って書いてます。
切り抜き動画を作るために準備するもの
- PCまたはMac
- 動画編集ソフト
- データ保存用ハードディスク
- ネット環境
PCまたはMac
基本的に、動画編集はスマホよりパソコンの方がやりやすいです。
動画は画像やテキストに比べて容量が圧倒的に多いので、その分処理するのに負担がかかります。加えて画面が大きいほうが、細かな作業ができるのでおすすめします。
ただしスマホでも慣れてしまえばその方がやりやすい、という方もいるかもしれません。
そういった方のために、スマホだけで完結する切り抜き動画の作り方の記事も用意しています。
動画編集アプリ
動画編集ソフトは無料からプロ版まで数多くあります。
それぞれ用途によって使い分けるのが良いと思うので、ご自身に合ったものを考えてみて下さい。
ソフト | 特徴 | こんな方にオススメ |
---|---|---|
無料 | ◎費用は要らないためとっかかりには最適 ×機能に限りがあることが多い | まずは動画編集に触れてみたい方 最低限の編集をしたい方 |
有料 | ◎あらゆる動画制作に対応できる ×操作を覚える必要がある | 動画編集で本気で稼ぎたい 方 クオリティを高めたい 方 |
代表的な無料動画編集ソフト
- Windows フォト
- Windowsに標準で入っているソフトですが、実は動画編集機能がついています。最低限のことしかできませんが手軽な作業であればこれで充分な場合もあります。
- iMovie
- 同じくMac標準のアプリです。Windowsフォトよりもできることは多いですが、やはりある程度のクオリティを目指そうとすると不自由さを感じてしまうこともあります。
- Adobe Premiere Rush
- プロ・アマ含め最も使用されているAdobe Premiere Proの入門版です。シンプルながらAdobe製品の恩恵を受けられるので無料ソフトで選ぶならばかなり有効な選択肢です。
- DaVinci Resolve
- もともとプロ用のソフトであるにもかかわらず、ほぼすべての機能が無料で使用できるちょっと特殊な立ち位置のソフトです。プロというということもあり、かなり多機能なので初心者には少しハードルが高いかもしれません。
代表的な有料動画編集ソフト
- Fimola
- 比較的安価であることと、初心者向けに作られていることもあり人気のソフトです。ただしプロで使用している人はほとんどいません。
- Finalcut Pro
- Macで使用できるプロ向けソフトです。一昔前まではおそらく最も人気がありました。
- Adobe Premiere Pro
- プロ・アマ含めかなり主流になっているソフトで、他のAdobe製品との連携がスムーズであることが最大の魅力です。ユーザーが多いため、困ったときでもググれば大抵のことは解決できます。
データ保存用ハードディスク
冒頭でお伝えしたように、動画はファイル容量が大きいです。そのためデータを保管するHDD(ハードディスクドライブ)を用意することをおすすめします。動画データが多くない場合は、SSD(ソリッドステートドライブ)の方が良いかもしれません。
ネット環境
ソフトや素材が準備できているのであれば、動画編集自体は、ネット環境がなくても行うことは可能です。しかし最後にアップロードすることはもちろん、問題があった場合や必要な情報がほしい場合に調べることを考えるとネット環境はあった方が良いです。
切り抜き動画の作り方
①元となる動画を準備する
切り抜き動画の元となる動画を準備します。方法は2つのパターンが考えられます。
ダウンロードをする方法
ダウンロードサイトやブラウザの拡張機能を使用して手元のPCに動画データをダウンロードします。
画面録画をする方法
PC,Macともに標準機能で「画面録画」をすることができます。
PCの場合:Windowsキー+G
Macの場合:Shift+Command+5
で画面録画機能を呼び出すことができます。
②動画を編集する
1.カット編集
切り抜き動画で最も求められる要素に「短い時間で楽しめるかどうか」というものがあります。そのチャンネルは好きだけど、忙しくて全編を観る暇がないという人がほんの2,3分のスキマ時間に視聴を完結したいというニーズにピッタリはまったために一気に広まったのだと思います。
そのため、カット編集でいかにムダな間や言い間違い、表現の重複を落とせるかが重要です。
伸びない切り抜きチャンネルは、たいていカット編集が甘いです。
視聴者のニーズをイメージして、ここは求めている内容じゃないなとおもったら思い切ってカットしていきましょう。
2.テロップ挿入
スキマ時間に視聴しているユーザーは、音声をOFFにしていたり聞き取りづらい環境で視聴していることが多いです。そのためテロップでトーク内容を起こすことはとても効果的です。
まず何よりも見やすいテロップにすることを心がけましょう。
とにかく細いフォントはNGです。
3.BGM・効果音挿入
BGMや効果音をつけることで、元のチャンネルにはないオリジナリティや魅力を引き出すことも可能です。何でもないシーンも、これらの加工で意味を追加することができるのです。
ただし、過度な加工は禁物です。
あくまで視聴者がそのチャンネルの内容を楽しむ、その時間を補助してあげるイメージが大切です。
4.書き出し
適切な書き出しを行う必要があります。
特に YouTube Shortsは縦向きのサイズでないといけないので注意が必要です。
- 60秒以内の縦向き動画であること
- ハッシュタグ「#shorts(#Shortsでも可)」を入れること
サムネイル作成
YouTube動画にとって、サムネイル画像はとても重要です。
人気YouTuberの中には撮影と同じくらいの時間をかけてサムネイルを制作する人もいるほど。
無料であればCanva、有料であればAdobe Photoshopなどを使用します。
Youtubeにアップロード
動画とサムネイル画像が揃ったら、YouTubeにアップロードします。
チャンネルを作成していない場合は、こちらを見ながら作成しましょう。
公開したらYouTube Studioで分析
公開された動画がどのくらい視聴されているかは、 YouTube Studioという管理画面でかなり詳細にデータとして見ることができます。
このデータをもとに、次の動画の改善点や新しい企画などを考えていくことになります。
チャンネル収益化の条件
自分のチャンネルが収益を得るためには、YouTubeが設定している条件を満たす必要があります。
- 直近12ヶ月の総再生時間が4,000時間以上
- チャンネル登録者数が1,000人以上
- 18歳以上であること
- 広告掲載に適したコンテンツであること
これはなかなか高いハードルでもありますが、切り抜き動画はゼロからチャンネルの企画を立ち上げ動画を上げ続けるよりは難易度が低いと言えますのでコツコツと続ければ決して不可能なものではないと思われます。
まとめ
切り抜き動画の作成は、未経験者からすればかなりハードルが高いかもしれません。しかし、慣れてしまえばどんどん作成できますし、動画編集の入門としてもかなり良いトレーニングになるでしょう。
著作権等のルールをしっかり確認して、適切に作成・公開するようにしましょう。